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看護部

「がん化学療法による皮膚障害支援システムの運用とその評価」の情報公開

はじめに

 がん化学療法薬の副作用として、皮膚障害があります。その皮膚障害は、「掻痒感」「痛み」などの身体的苦痛だけではなく、日常生活への支障や外見の変化に伴う精神的負担を生じさせ、患者さんのQOL(生活の質)低下に大きな影響を及ぼします。
 皮膚障害では、発症しやすい薬剤に対しては、薬剤の特徴に合わせたスキンケアと日常生活上の注意が重要で、治療導入時から支援を始めることが必要となります。がん化学療法に伴う皮膚障害を発症しやすい薬剤に対し、治療導入時より、さまざまな職種が継続的にケアを行うシステムの構築により、支援することに至りました。この皮膚障害支援システムによって、がん化学療法による皮膚障害対策の充実とケアの質の向上のために、これまでの使用実績について報告し、その成果を明らかにします。   

研究内容

 2014年2月〜2015年11月の間に当院でEGFRを標的にする分子標的治療薬(イレッサ・タルセバ・ジオトリフ・ベクティビクス・アービタックス)と手足症候群を発症しやすい治療薬(スーテント、ネクサバール・スチバーガ)を導入し、皮膚障害支援システムにより支援を行った患者さんを対象に、治療経過を電子カルテ(診療録、看護記録)から、皮膚障害の増悪、皮膚障害に伴う治療計画変更の有無を確認します。

個人情報の管理について
 本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡ください。

研究期間
 研究を行う期間は承認日より平成28年12月31日までです。

医学上の貢献
 今後、この皮膚障害支援システムの運用により、EGFRを標的にする分子標的治療薬と手足症候群を発症しやすい治療薬使用による皮膚障害において、むやみな減量・休薬・中止など皮膚障害に伴う治療計画の変更を無くすことは、最大限の治療効果に繋がると考えます。

研究機関
 国立病院機構別府医療センター 
 看護部 吉村幸永(責任者)

 問い合わせ先:独立行政法人 国立病院機構 別府医療センター
 連絡先 :〒874-0011 大分県別府市大字内かまど1473番地
 TEL:0977-67-1111(代) FAX:0977-67-5766
 国立病院機構別府医療センター 看護部 吉村幸永